○ 予算決算常任委員会の設置
1 補正予算審査における問題点
①分割付託は議案不可分の原則に反する
議案は一体不可分のもので、これを分割して扱うことはできない。
(議案不可分の原則)
※行政実例(昭和29年9月3日 行政課長回答)
予算は 不可分であっ て、委員会 としての最終 的審査は一つの委員 会において行 うべく、二以上の委員会で分割審査すべきものではない。
②修正案の提出不可
委員会において、修正案を提出することができない。
③採決態度が異なった場合の対応
各委員会での採決が異なった場合、対応方法が不明。
2 当初予算、決算審査における問題点
①特別委員会による審査
特別委員 会は必要に応 じ設置され ることから、 恒常的に審査が行わ れる予算、決 算 を特別委員会 で審査するこ とは特別委 員会の趣旨に 合致せず、 委員会の所 属制限 が撤廃された現在においては、常任委員会として設置すべきものである。
②審査日ごとの委員交代
議案審査 の過程でほと んどの委員 が交代してし まうことで、議案全 体を把握して の審査ができなくなる。
※全国市議会議長会の見解
議案審査でこのような運用は考えられず、また他の議会でも聞いたことがない。
【 問題解消のための運営方法 】(案)
・ 問題 を 解 消す る た め には 、「 一般 会 計 を分 割 せ ずに 付 託 す る」、「特 別 委 員会 を 設 置 しない」の2 つを満たす必 要があり、 運営方法とし ては下記の 5パターン が考え られる。
①全議員(議長等を除く)による予算決算常任委員会を設置(分科会を活用)
②分科会を必要としない人数による予算決算常任委員会を設置
③総務常任委員会へ一般会計(当初予算、補正予算、決算)を付託
④総務常任委員会へ一般会計(当初予算、補正予算、決算)を付託し、 必要に応じて連合審査会を開催
⑤本会議で即決